住吉大社の初辰まいりは、毎月最初の辰の日に、4社を順番に巡る参拝だ。
小さな招福猫を毎月1体ずつ集め、48体がそろうのは4年後。そこで中猫1体と交換し、さらに参拝を続けて大猫へ向かう。公式案内では、大猫1体まで12年、左右の大猫をそろえるまで24年とされている。
数字だけを見ると、かなり長い。ただ、初辰まいりの中心にあるのは、短期間で結果を出すことではなく、暮らしや商売を続けながら月に一度手を合わせることなのだと思う。
この記事では、初辰まいりの4社、招福猫の仕組み、遠方から続ける場合の現実的な考え方を整理する。
初辰まいりとは|初辰四社・毎月・長期の仕組み
初辰まいりは、毎月最初の辰の日(初辰の日)に、種貸社・楠珺社・浅澤社・大歳社の「初辰四社」を順番に参拝するものだ。
| 社名 | 初辰まいりでの位置づけ | 主な授与・祈祷 |
|---|---|---|
| 種貸社(たねかししゃ) | 1番参り。資金調達・知恵などを祈る | 祈祷を受けた人にお種銭 |
| 楠珺社(なんくしゃ) | 2番参り。商売発達・家内安全を祈る | 招福猫を毎月1体集める |
| 浅澤社(あさざわしゃ) | 3番参り。芸能上達・女性守護、機転・愛想を祈る | — |
| 大歳社(おおとししゃ) | 4番参り。集金満足・心願成就を祈る | 大歳守、祈祷 |
楠珺社の招福猫は、奇数月は左手(人招き)、偶数月は右手(金招き)を挙げた猫が授与される。小猫を48体集めたら納めて中猫1体と交換、さらに参拝を続けて中猫2体と小猫48体がそろうと大猫1体と交換される仕組みだ。大猫の左右がそろうまで24年とされている。
⚠️ 授与品・初穂料・参拝の詳細は変更の可能性があります。参拝前に住吉大社公式サイトで確認してください。
2026年の初辰の日一覧
辰の日は12日に1回あるため、月によって日程が変わる。2026年の初辰の日は以下の通りだ(公式情報に基づく。変更の可能性があるため、参拝前に公式サイトで確認してほしい)。
| 月 | 2026年の初辰の日 | 曜日 |
|---|---|---|
| 1月 | 18日(※二の辰) | 日 |
| 2月 | 11日 | 水・祝 |
| 3月 | 7日 | 土 |
| 4月 | 12日 | 日 |
| 5月 | 6日 | 水・振替休日 |
| 6月 | 11日 | 木 |
| 7月 | 5日 | 日 |
| 8月 | 10日 | 月 |
| 9月 | 3日 | 木 |
| 10月 | 9日 | 金 |
| 11月 | 2日 | 月 |
| 12月 | 8日 | 火 |
前月のうちに翌月の日程を確認しておくと、予定を立てやすい。参拝時間の目安は4社を順番に回って30〜45分程度だ。
続けるとどうなるか|4年・12年・24年の実際
初辰まいりを続けると、参拝が生活の中に入ってくる。
- 4年(48回)——小猫48体がそろい、中猫1体と交換。公式には「4年間続けられたこと自体がそれだけ無事発達してきた証」とされている
- 12年——大猫1体まで到達
- 24年——左右の大猫がそろい、大願成就とされる
小さな招福猫が一体ずつ増えていく姿は、参拝した月日の記録そのものだ。一度の参拝で何かが急に変わるというより、商売や家庭を守りながら、また次の初辰を迎える。その積み重ねが形として残る。
金運の上昇を保証するものではない。ただ、長期間無事に参拝を続けられたこと自体が「発達」の証になるという考え方は、続けることの意味を別の角度から整理してくれる。
遠方から通う場合の現実的な考え方
住吉大社は大阪市内にある。関西在住なら電車で通いやすい立地だが、関東や九州から毎月通うのは交通費・時間の面で簡単ではない。
遠方から毎月通うのは、交通費と時間の面で容易ではない。月を空けた場合の数え方や招福猫の交換条件が気になる人は、始める前に楠珺社の授与所で確認しておくと安心だ。
そのうえで、毎月通うこと自体が生活を圧迫するなら、無理に始める必要はない。初辰まいりは長く続ける信仰だからこそ、自分の暮らしの中で続けられるかを先に考えたい。
大阪に泊まるなら
初辰の日が平日・土曜に重なる場合、前泊または後泊を入れると移動の余裕が生まれる。エリアによって使い方が変わる。
- なんば周辺——南海本線で住吉大社駅へ向かいやすい。初辰まいりを主目的にするなら最も動きやすい
- 天王寺周辺——大阪観光やJR・新幹線移動と組み合わせやすい。住吉大社へは阪堺電車も使える
- 住吉周辺——朝の移動を短くしたい人向け。早い時間帯に参拝を済ませてから移動できる
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初辰まいりを始めるときに決めておくといいこと
- 2026年の初辰の日を手帳に入れておく。月によって日付が大きく変わる。年間の日程を先に確認しておくと予定を組みやすい。
- 4社の順番と場所を最初に把握する。種貸社→楠珺社→浅澤社→大歳社の順が一般的とされている。初回参拝時に境内の案内を確認しておくと、2回目以降が迷わない。
- 続けられるかを先に考える。24年という数字が示す通り、初辰まいりは長期間の参拝だ。始める前に、自分の生活の中で続けられる条件を整えておくことが、長く続けることにつながる。
初辰まいりに関するよくある質問
Q. 途中で月を飛ばしてしまったらどうなる?
月を飛ばした場合の扱いは、授与所で確認するのが確実だ。公式ページに明記されていない部分もあるため、始める前に楠珺社の授与所に確認しておくと安心だ。
Q. 招福猫はどうやって保管する?
毎月1体ずつ増えていくため、専用のスペースを作っている人が多いようだ。神棚に置く人もいるし、仕事場の棚に並べる人もいる。大切に扱うことが基本で、どこに置くかは自分の生活に合わせて決めていい。
Q. 初辰まいりを始めるのに特別な手続きは必要?
特別な事前手続きは不要とされている。初辰の日に住吉大社に来て、初辰四社を参拝し、授与所で授与品を受け取ることから始められる。初回参拝時に授与所で流れを確認しておくと安心だ。
Q. お種銭はどうやって受け取る?
お種銭は種貸社で祈祷を受けた人に授与されるとされている。通常参拝だけでは授与されない場合があるため、詳細は授与所で確認してほしい。
まとめ|初辰まいりを続ける3点
- 4社の順番・招福猫の仕組みを先に把握してから始める。種貸社→楠珺社→浅澤社→大歳社の順、小猫48体→中猫交換→12年・24年という長期の仕組みを理解してから始めると、続ける意味が変わる。
- 遠方から通う場合は、授与所に確認してから計画する。月を飛ばした場合の扱いなど、公式に明記されていない点があるため、始める前に確認しておくのが安心だ。
- 4年・12年・24年は、続けた時間の記録だ。招福猫が並ぶ様子は、参拝した月日の積み上げだ。公式にも「4年続けられたこと自体が発達の証」とある通り、続けることそのものが初辰まいりの本質に近い。
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